血中脂質を改善させるための生活習慣について|草津栗東みらい内科クリニック|栗東市小柿の内科、呼吸器内科

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血中脂質を改善させるための生活習慣について|草津栗東みらい内科クリニック|栗東市小柿の内科、呼吸器内科

血中脂質を改善させるための生活習慣について

「コレステロールが多いから生活に注意と言われたけど、何に気をつけたらいいの?」

「先生からは薬を勧められているけど、生活習慣でなんとかしたい」

このようなお悩みはないでしょうか?

悪玉コレステロールと言われるLDLコレステロール(LDL-C)、中性脂肪(TG)が高い、あるいは善玉コレステロールと言われるHDLコレステロール(HDL-C)が低い状態を脂質異常症といいます。脂質異常症があると、主に心筋梗塞や脳梗塞など血管が詰まる病気(心血管病)のリスクが高くなるため治療が必要になります。

また、血中脂質を改善し、心血管病を予防するためには、治療と並行して生活習慣を改善させることも大切です。

脂質異常症を改善させるための生活習慣とは?

まずはLDL-C、TGを低下させ、HDL-Cの上昇させる効果が期待できる習慣について説明します。

体重のコントロール

肥満の方は体重を減らすだけで脂質異常症が改善することが期待できます。適正体重(標準体重)はBMI 22 と言われています(身長m × 身長m × 22 = 適正体重 kg、と計算します。)が、適正体重まで体重を減らさなくても、今の体重から3kgの減らすだけでも改善効果が期待できます。

適正体重より体重が軽くても脂質異常症を発症することがありますが、適正体重以上に減量しても効果は期待できません。

脂質改善につながる食事

動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸は血中脂質の悪化につながります、肉類に含まれる脂や乳脂肪は控えめにした方がよいでしょう。逆に魚類や植物性油脂は制限しなくてよいと考えられています。

食物繊維を豊富に含む食品も脂質改善に役立ちます。未精製穀物(玄米など)、大豆製品、野菜、果物の摂取は積極的に摂取しましょう。

運動療法

適度に運動をすることは体重コントロールにも役立ちますし、脂質の改善だけでなく、心血管病の予防効果もあります。
特に有酸素運動は脂質代謝の改善が期待できます。ジョギングやプールでの運動がおすすめですが、歩数を増やすだけでもよいと思います。

LDL-C、TG、HDL-C、それぞれの注意点

脂質異常症にはLDL-Cの上昇、TGの上昇、HDL-Cの低下、そしてそれらの組み合わせがあり、人によってそれぞれ異なります。

それぞれの項目により特に注意したいことについて解説します。

LDL-Cが高いと言われたら?

LDL-C値は、生活習慣よりも遺伝的体質の要素が強く関与しているため、生活習慣には問題がなかったり、痩せていても高値であることがあります。

LDL-Cと心血管病のリスクとの間には強い相関があり、血中脂質検査のなかでは最も注意が必要です。特に両親など血の繋がりがある方に心筋梗塞や脳梗塞を発症した方がいる場合にはリスクが高いと考えられます。もちろん生活習慣の改善は重要ですが、それにあまりこだわりすぎずに投薬治療による脂質の改善がすすめられます。

特にLDL-Cが180 以上であった場合にはリスクが高く、まず医療機関を受診し生活習慣の改善や投薬治療についても相談されることをおすすめします。

中性脂肪(TG)が高いと言われたら?

LDL-Cと違い、TGは生活習慣で改善できる事が多く、薬物治療よりも優先して生活習慣の改善をおすすめします。

中性脂肪はカロリー(特に糖類)、アルコール過剰摂取により上昇しやすいので、これらを控えめにすることで改善が期待できます。また体重コントロールも中性脂肪の改善には重要になります。

HDL-Cが低いと言われたら?

HDL-Cが低いことも心血管病のリスクとなりますが、HDL-Cを改善し、病気を予防する効果が実証されている薬剤はなく、生活習慣の改善が望まれます。

喫煙はHDL-Cを低下させることが分かっており、禁煙がすすめられます。肥満や運動不足でもHDL-Cは低下してしまうため、適度な運動習慣をもつこともすすめられます。

脂質以外の血管リスクに注意する

脂質異常症の他に、高血圧症や糖尿病などが同時にある場合はとても多く、合併する病気があれば、脂質異常症の治療はより重要になります。これらの病気を治療されている場合には脂質異常症の治療についても主治医とご相談ください。

また喫煙と脂質異常症は深くかかわっており、相乗効果で心血管病のリスクを高めます。脂質異常症がある方は心血管病の予防のためにも禁煙が非常に重要です。

最後に

脂質異常症には様々なタイプがあり、遺伝が深く関与している場合や生活習慣に問題がある場合など、人それぞれ対処法は代わってきます。血液検査で脂質の異常を指摘された場合には、まず内科を受診して相談することもいいと思います。

生活習慣の改善とともに脂質が改善しているか、血液検査で確認することも大切だと思います。また、脂質異常症の治療は、生活習慣の改善と薬物治療との「二者択一」ではなく、車の両輪のようなものだと考えています。

私(院長)も脂質異常症の治療を行っていますが、患者さん一人一人の体の状態やライフスタイルに合わせた治療や提案を心がけるようにしています。脂質異常症の治療について不安に思われている方は是非ご相談ください。

 

草津栗東みらい内科クリニック 院長 梅谷 俊介
・日本内科学会 総合内科専門医
・日本呼吸器学会 呼吸器専門医

※LDL-C、TG、HDL-Cなど血液検査結果の見方についてはこちらの記事で解説しています↓

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